脳ドックの基礎知識

Pocket

体の健康状態を定期的に点検し、病気を早期発見するのが人間ドックです。

しかし、人間ドックだけでは全ての病気を発見することができないのが現状です。特に脳に関しては、病変を見つけることが大変困難です。

脳の病気として有名な脳梗塞、くも膜下出血などは発症したら短時間で命を落とす場合があるので、これらの病気の発症を未然に防ぐことが大切になってきます。そこで登場したのが脳ドックです。ここでは脳ドックの基礎知識について説明していきます。

脳ドックは1980年代後半に脳の病気を予防するために始まりました。検査内容は主にMRI、マルチスライスCT、MRA、血液検査、頸部超音波などです。これらの検査は自覚症状が無い無症候性脳梗塞や脳腫瘍、未破裂動脈瘤などを発見することが目的です。

 

こうした自覚症状が無いものの多くは発見されたからといってすぐに悪化するわけではありません。ほとんどの場合は経過観察となり、食事内容の改善や睡眠を十分とるなど生活習慣を改善していけば発症を防ぐことができます。

今、自分の脳がどういう状態にあるのか?これを知ることで脳に関する致命的な病気を予防できるので、40歳以上の方、糖尿病や高血圧の方、肥満の方、家族が脳の病気を患った方は一度脳ドックを受診してみると良いでしょう。因みに、脳ドックの費用はMRIとMRAだけの簡易コースなら2万円程度、その他のオプション検査を加えた場合でも5万円程度です。